史上初と思われるような北海道の暑さ。
夜中にエアコンを回したまま寝たが、朝の室温は秋に入った感じ。
窓を開ける。既に大気は24℃。
9月に入る北海道では初めての暑さだ。
海外情報としては米国におけるワクチン接種に関する記事が米国のウエブでは多い。
AP通信が本日配信しているが、新学期が始まることから各州ではワクチン情報と接種啓発を始めている。
各州の薬局では既に接種を始めている店も多い(薬剤師が接種)。
公的接種施設では州により開始時期は異なるようであるが、9月に入ると多くの地域にワクチンが配布されるようだ。
今年からは6ヶ月以上の米国人は接種が勧奨される。
オプションとして65歳以上の高齢者はワクチン抗原が通常の4倍量入ったワクチンも選択できる(Sanofi Pasteur's Fluzone High-Dose )。
州によって、また接種場所によって料金は違うようであるが、接種費用のみ徴収、無料、各種保険が適用等で、多くの人々は無料に近いようだ。
珍しい記事としてブルガリアの専門家が、今年のインフルエンザとして(香港インフルエンザである)パース株H3N2が12月末をピークとして流行する可能性を警告している。
これは高齢者や乳幼児等に感染しやすく、ブルガリアで2000人の死者を出すとの表現をしている。その他、A/H1N1(豚インフルエンザ)の流行も同時にあり得るとし、それは季節性インフルエンザよりも軽症である、としている。
このパース株(Perth H1N1)は、今年のワクチン株となっているが、国内でも同株による感染者が出ていると聞く。香港で急増中のH3N2株もパース株かは定かではない。
日光市で季節性インフルエンザワクチン接種の大幅助成を発表した。
国のワクチン接種に対する方針が曖昧な中、自治体が熟慮の末、このような判断をすることは適切と思う。
下野新聞による。
{…1歳~中学3年生にまで対象者を広げ、助成額も全額を助成する、としている。
このほか、1歳未満の子供を持つ保護者や妊婦、基礎疾患がある人、65歳以上の高齢者に対しては助成額を2000円から3000円に引き上げ、生活保護世帯など低所得者は全額を助成する。
…世界保健機関(WHO)は今月10日、新型インフルエンザに関して、世界的大流行期(パンデミック)を脱したとする「終息宣言」を表明した。ただ、冬季に向け季節性インフルエンザの流行も懸念される中、今季は新型と季節性の両方のワクチンが一体となったとされ、市はワクチン接種拡大で重症患者の発生を未然に防ぐ構えだ。}
はっきり言ってすごい町だと思う。
もちろん他にもこのような助成を行う自治体はあると思う。
正当な考え方と対策であるが、このような判断が出来る町は経済的だけでなく、公衆衛生学的基盤の社会における重要性を認識しているのだろう。
実際に接種を受けるか否かは、市民の判断であるが、最善の舞台を行政が提供するという姿勢は、この21世紀の行政のあり方である。
多くの自治体が経済的問題にしか目がゆかない中、インフルエンザ対策の重要性を認識できる首長や当局者達のいる地域の住民は恵まれている。
ワクチン接種の意義云々という事だけはなく、このような予算的措置の判断が出来る自治体は、危機管理意識(インフルエンザ対策を含めて)が高いと思われるからである。
保健担当者達の認識と、それを理解できる市幹部達がいなければ、このような発想は生まれない。
全てを国や都道府県からの通達に従うという、親方日の丸的発想は危機管理、公衆衛生学的判断にはなじまない。
地域によって感染症発生の危険度は異なる。
観光地、特にアジアから多く入ってくる地域では、今秋から冬のインフルエンザには十分気を付ける必要がある。
感染症は予防対策が最重要で、次に発生した場合の被害者数低減化が重要と管理人は考えている。
何も起きない状況が”社会的定常状態”なのであるが、そのためには水面下での最大限の努力が必要となる。
その目に見えない部分の努力がなされている自治体は先進的であるし、安全な社会作りが行われていると判断される。
残念ながら行政組織では目に見えない努力を尽くすという習慣はなく、”余計なこと”と表現する行政マンが如何に多いことから…。
自治体という表現は”企業”にも置き換えることが出来る。
インドでのインフルエンザ最新状況。
8月最終週
マハラシュトラ州を中心としたA/H1N1感染者数と死者数の発生は未だ続いているが、インド全体の数値としては、6月からの第2波はピークに達している感がある。
インド保健省の最新週のデータ(8月30日)をこれまでの流行曲線に加えた。
8月に入ってからインド国内の平均としてはピークに入っている。
しかし、当初感染者が多かった南部の州ケララ等では流行が終息に向かっているのに対して、東部のオリッサ州や北部のデリー等では感染者が増えているいる等、地域的差が大きい。
左軸:感染者数、右軸:死者数
今後の予想を昨年の流行カーブに今年の感染者数推移を加えて検討した。
昨年の夏場のモンスーン期のピークは9月14日から20日。
その後冬期間に入ってからのモンスーン期は、11月から再流行が起きて、そのピークは12月7日から13日であった。
今年の第2波では、昨年の軌跡を辿るとは考えづらい。
昨年とは異なり、各地域での集団免疫がある程度出来ているからだ。
マハラシュトラ州のプネ市で死者数が増えているが、同市では、市内住民よりも周辺での昨年流行が見られなかった田舎地域の住民が多く感染し、そして市内の病院で死亡している、決したプネ市内の住民が死亡しているのではないと、最近コメントしている。
現在のモンスーンが9月末には終息するのであろうが、それまである程度の感染者は今後も発生し続けると想定されるが、広いインドであるから、昨年流行がそれほどなかった地域が多いと、昨年並の感染者と死者が出ることも考えられる。
オーストラリア保健省がインフルエンザ週報を更新した。
第33週(8月14日~20日)
インフルエンザ様疾患での病院受診率はそれほど増えていない。
報告では若干の入院者とICU収容者はA/H1N1感染者で見られているようだ。
オーストラリアの専門家達は、例年、ニュージーランドでのインフルエンザ流行発生の2~3週後にオーストラリアでの流行が見られる事から、未だ警戒は解いてないようではある。
しかしニュージーランドでの明確な流行が始まったのは下図の通り、第30週であり、既に4週は経過している。今後流行が起きるのだろうか?少々疑問ではある。
アルゼンチンにおけるインフルエンザ最新状況
第33週(8月14日~20日)
インフルエンザの発生は非常に少ない。
下図に示したように、呼吸器疾患から分離されているウイルスの大多数は、感冒ウイルスの代表であるRS ウイルスで、A/H1N1ウイルスはほとんで検出されていない。
参考のため昨年の分離状況も下に付け加える。
今年はRSウイルスでA/H1N1感染活動が抑え込まれた印象もあるが、A/H1N1ウイルスの感染活動が低下したため、RSウイルスの感染活動が増幅されたのかも知れない。
管理人の根拠なき発想ではある。
昨年度
橙色がA/H1N1、濃緑色がRSウイルスである。
ニュージーランド保健省からのインフルエンザ状況報告
現在まで検査で確認されたA/H1N1入院患者数は本年度600人。ICU収容者数は99人。現在ICU入院者数は14人。死者数は今年度16人。
最近いくつかの地域で感染者数の増加が減少に転じている。特に北島であるが、ここで当初多くの感染者が発生していた。
しかしニュージーランドのA/H1N1流行第2波がピークを終えたと判断するには未だ早過ぎると考えられる。
これまで100万4500接種量の季節性インフルエンザワクチンが接種された。
ニュージーランドの人口は420万人。北海道よりも少し少ない程度である。
世界で最も公衆衛生学的基盤が整っている国の一つで、パンデミックインフルエンザ対策は2005年から始められていた。
インフルエンザの場合、予測が難しいと言われている。
今後A/H1N1、季節性H3N2、さらには新規の新型インフルエンザ等の発生状況は綿密な情報監視が重要である。管理人はそのように考えている。
WHO情報も時々現地の情報よりも遅れていることもあるし、また現地の報道情報を頼りにしていることもあるようだ。
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